ハナカイドウ/バラ科
[撮影場所:北区清水一丁目付近]
手の届く高さに、紅色の天井。
名の「棠」は『新字源』を見ると、意に「やまなし」「こりんご」。
「海棠」の意には「バラ科~」ほか「なよなよとした美人の形容」があります。
出典は『楊貴妃伝』とあるので、漢文を探すと「海棠睡不足」。
花写真をしげしげ見ると、うつむき加減にふっくらした濃い紅色。
つぼみも丸くふっくら、頬紅を思わせる艶やかさがあります。
ここで「原産地の中国では、海棠といえば本海棠(ほんかいどう)」説。
「ホンカイドウ(本海棠) – 樹の花ノート」さんを見ると、淡色で可愛らしい。
「海棠睡不足」こと「眠たげな海棠」は、愛しくてたまらない表しと思います。
撮影時は通りがかりの方から、花の名を聞かれ「たぶん‥」。
後に「あっているかな?」と季節の花300さんを見ました。
昨年に初めて撮り、今年も見頃に通りかかりました。
花海棠の思い出。
私が小学校の卒業式で、もらった苗木。
持ち帰って母に見せ「きれいね」と喜ばれたことを思い出しました。
向こうでも咲いていますように。
過去の花海棠